Nikon F フィルムカメラ修理
こんにちは。1/1フィルムカメラサービス
修理人ハヤシ ショウタです。
今回はNikon Fの修理に関しましてお話しさせていたいただきます。
Nikon F(以下F)は1959年にNikonが初めて発売した一眼レフカメラで、
60年以上も経った今も多くのユーザー(私含む)に使用されている長く愛され、愛されているカメラです。
Fは非常に壊れにくく、しっかりとした作りをしていて
長い年月が経った今でも快調に動く個体の割合が多いカメラというのが修理をしている人間からの感想です。
ですが、こちらのカメラにももちろん弱点はあります。
弱点や主な修理箇所
最大の弱点といいますか、故障の多くはスローガバナーの不調かと思われます。
1秒~1/30までの低速を制御する部品の動きが悪く、正常な動きをしないといった故障が
見受けられます。
完全に錆びているものや変形しているものに関しては交換が必要になってきますが、
動きが悪くなっているものに関しましては取り外し清掃、注油にて対応いたします。
1/1で行う修理内容
1/1ではどのような修理を行うのか、大まかに並べていきたいと思います。
- ファインダーの清掃(アイレベル、フォトミック共に)
- スクリーンの分解清掃、再度ホコリ除け用テープ貼り付け
- 駆動部への注油
- シャッター測定器を使用した幕速の点検、調整
- スローガバナー清掃、注油
- スローガバナー位置調整
- セルフタイマー清掃、注油
- ミラーアップ機構の点検
- モルトプレーン貼り替え(内部も)
- 巻き上げ点検
- フィルムを入れた巻き戻し点検
- シンクロテスト
- フォトミックファインダーの場合メーター調整
- 外観、フィルム室清掃
カメラの状態にもよりますが上記が基本的な修理内容となります。
安心してご使用いただけるように1台1台丁寧に修理いたします。
保証期間は90日設けていますので、ご安心ください。
Fは直るのか?直らないのか?
初めて修理に出されるお客様は直るか直らないかどうなのか心配なさっている
かもしれません。Fに関しては直るものが多く、シャッター幕が破れているものや、
大きな損傷がない限り修理は可能かと思われます。
ですが、フォトミックファインダーに関しましては内部の状況によっては
直らないケースもあります。ボディーに関しましては直る確率が非常に高いと
思っていただいて結構です。
簡単ではありますが、今回はFについてお話しさせていただきました。
家に眠っているFや購入してきたF、使っていたけれど最近動かせていないFなど
これから使いたい方はぜひとも1/1にお任せください。
丁寧に修理いたします。お問い合わせはこちらから。
ではまた。
1/1 repairer ハヤシ ショウタ