Nikon FMの修理内容や直るかどうかまで【お見積り無料】
目次
for you
・Nikon FMの修理を考えている方
・Nikon FMのどんな修理をするか気になる方
・今持っているNikon FMの調子が悪いという方
こんにちは
京都のフィルムカメラ修理店1/1 filmcamera service 修理者のハヤシ ショウタです。
今回はNIKON FMの修理についてです。
1977年に登場したFMシリーズの初代であるFMFM2、NewFM2、FM3aなどのモデルがFMに続きます。
個人的にはシリーズの中では最も控えめな外観で正面からはNikonのロゴのみが確認できます。
正面から見るとFEとは区別がつきませんね。余談はさておき本題へと入ります。
Nikon FMの状態
今回はフィルムに白いモヤのようなものが入るとご相談をいただき、一度修理をしてみましょうという事で修理を受け付け致しました。
フィルム室からの光線漏れといった形ではなく、光がうっすらと入るといった現象でした。
はじめは幕を疑いましたが、正確に幕速が出ていましたので別の箇所に目星をつけることとなりました。
修理に関しましては全点検修理を行い、出荷時と変わらないような状態を作ることを心がけ前板を外しできる限りの修理を行いました。
- 巻き戻し部不具合
- モルトプレーンの貼りなおし
- ファインダー汚れ
- メーターの点検
- 感光の原因解明
上記が主な修理内容でした。
巻き上げ部分もロックが効いていなかったり、重かったりと修理が必要となっておりました。
どのような修理を行うか
今回の症状から
- モルトプレーン貼り替え(内部、フィルム室、ミラー受け)
- メーター調整
- ファインダー清掃
- 各部注油
- 巻き戻し不具合調整
- ピント調整
等を行っていきます。
下カバーを外した際に出てきたボロボロのモルトから予想はしていましたが、内部のモルトは要交換の状態でした。
ファインダーの清掃ですが、FMは前板を外さないとスクリーンを安全に外せません。無理やりやるとシャッタースピード表示に引っ掛かり、傷をつけてしまいます。
糸で管理されているこの部分の作業はかなり神経を使います。ここの作業を嫌がる修理人も多いですが、もちろん前板を外してスクリーン清掃まで行います。
全体的に点検調整を行い、今回はフィルムでのテスト撮影まで行っていきます。
テスト撮影にて感光は確認できませんでしたので、こちらの状態で納品の方させていただきました。
モルトプレーンの交換限定修理を除いて基本的には全点検修理という形で修理をさせていただきます。
部分修理を希望されるお客様もいらっしゃいますが、古くなったフィルムカメラは一部を直してもまた別の場所が動かなくなったりすることが多々あります。
一度直したのにもかかわらずまた修理か。となるとそのカメラに対してどことなくマイナスイメージを抱かれるかと思います。
そうならないように1/1では全点検修理を基本としております。
Nikon FMは直るの?
NIKON FMですが機械式のボディでタフなカメラだとは思いますが、金属幕の破損やメーターの故障(ずっと-やずっと+を振っているなど)に関しては部品の交換が必須となる可能性がございます。
シャッター幕の分解清掃にて直るシャッター故障もありますので、一度お問い合わせいただければと思います。
製造から年月が経ったカメラを修理いたしますので、新品同様の精度が出るかといいますとそれは難しい場合があります。
パーツが破損している場合は中古品からの移植となりますので、完璧な精度の保証はできません。綺麗にに写真が撮れる状態に直すという修理を行っていきます。
残念ながらパーツが手に入らない場合や精度が全くでない場合はご返品するという事もございます。その旨ご理解いただきますようお願い申し上げます。
修理人のひとこと
今回は少し特殊な感光といった現象でしたが、テストまで行いチェックし、うまくいったかと思います。
自分自身も学ぶことの多かった修理となりました。やはり前板を外す際の緊張感がこのカメラにはありますね。ですが全体的にうまくいってよかったです。
不具合のあった個所もしっかりと直ってくれましたので一安心です。
たくさん使ってあげてくださいね。
納期
納期に関しましては現在ご依頼いただいています台数によって変動します。基本的には1~2か月程度と考えていただければと思います。入念なチェックを心がけていますので納期は多めに頂戴しております。
お客様のカメラをいい状態に戻すには多くの工程を丁寧に行う必要があります。オイルを入れ替えても測定数値が時間が経つにつれて変わっていくことがあります。
なるべく精度がしっかりと出たカメラをお客様には使っていただきたいので、適切なカメラ修理を行うためにも早く直してほしいといったご要望には答えられない場合がございます。ご了承ください。
あまりフィルムカメラを直す機会というのはないと思います。丁寧に時間をかけてしっかり修理を行う1/1で修理してみませんか?
修理料金、お見積り
修理料金は個体によって様々ですので、可能な限りお客様から状態をヒアリングしたうえでお見積りをさせていただきたく思います。概算見積りが本見積もりとの間に大きな差が出ないように概算見積りを出すようには心がけております。
修理には時間をかけ丁寧に、コストパフォーマンスの高い修理を心がけております。
お気軽に下記LINEやお見積フォームよりご連絡ください。お見積りは無料です。
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repairer ハヤシ ショウタ