PENTAX(ペンタックス)SV の修理をお考えの方へ【修理内容、直るかどうか、お見積りまで】

for you
・ペンタックスSVの修理を考えている方
・ペンタックスSVのどんな修理をするか気になる方
・今持っているペンタックスSVの調子が悪いという方
こんにちは
京都のフィルムカメラ修理店1/1 filmcamera service 修理者のハヤシ ショウタです。
今回はペンタックスSVの修理についてです。
なんだかSVとなるといつもビートルズのことが頭によぎるのは私だけでしょうか。
このSVに関しましてはポールマッカートニーが使っていたようで、去年大阪でやっていましたポールマッカートニー展でも展示されていたみたいですね。
私はどうも人混みが苦手で梅田に行くのが億劫でなんだかんだしている間に展示を見るタイミングを逃してしまいました。(行っておけばよかった…)
では本題へと移ります。
目次
ペンタックスSVの状態

今回の修理といたしましては巻き上げ不良という事でご依頼をいただきました。
到着したカメラを確認しますと確かに巻き上げができません。各所の動きが良くないという事と、なんだか部品の位置がおかしいような、、、など以前誰かが修理をしていたカメラのようで
各所調整をしたような痕跡がありました。
ペンタックスSVのよくある修理箇所
シャッター
シャッター幕不良
光線漏れ
モルトの劣化による光線漏れ
ファインダー汚れ
汚れやカビなどファインダーからの視界が悪い
巻き上げ
スムーズではない
オイル切れ
フィルム未装填時でも巻き上げが重い、動作時の異音など
どのような修理を行うか

今回の症状から
- シャッター調整
- 巻き上げ調整
- 各部清掃、注油
- ファインダー清掃
等を行っていきます。
内部の動作不良を確認しましたので、分解可能な箇所に関しましては分解し、清掃、注油、グリスアップにて巻き上げの不良はクリアしました。
シャッター幕に関しましては今回の個体は交換済みの個体でしたので、交換は不要でしたが、SVに関しましては非常に幕の劣化が多い機種となっております。
シャッター幕が波打っていたり、光を当てるとぽつぽつと穴が開いていたりとシャッター幕にトラブルを抱えているものをよく見かけます。
その際は幕を取り替える作業を行い、ご使用いただける状況を作ります。
巻き上げの不良ですので、できる限り多めにローディングテストや巻き上げのテストを行い、不具合が起こらないことを確認いたしました。
モルトプレーンの交換限定修理を除いて基本的には全点検修理という形で修理をさせていただきます。部分修理を希望されるお客様もいらっしゃいますが、古くなったフィルムカメラは一部を直してもまた別の場所が動かなくなったりすることが多々あります。
一度直したのにもかかわらずまた修理か。となるとそのカメラに対してどことなくマイナスイメージを抱かれるかと思います。そうならないように1/1では全点検修理を基本としております。
PENTAX SVは直るの?

PENTAX SVに関しましてはシャッター幕のトラブルをクリアできれば直ることがほとんどです。
機構自体はかなりシンプルなカメラですので、直る確率はかなり高いと考えていただければと思います。
※シャッター幕に関しましてはあまり触られるのないようにお願いいたします。現状の幕が使えるかどうかのチェックを含めて簡易点検することも可能です。現状が気になる方にお勧めしています。
製造から年月が経ったカメラを修理いたしますので、新品同様の精度が出るかといいますとそれは難しい場合があります。パーツが破損している場合は中古品からの移植となりますので、完璧な精度の保証はできません。
綺麗にに写真が撮れる状態に直すという修理を行っていきます。残念ながらパーツが手に入らない場合や精度が全くでない場合はご返品するという事もございます。その旨ご理解いただきますようお願い申し上げます。
修理人のひとこと
SVに関しましては何度も言いますがシャッター幕の心配が付きまとうカメラとなっています。
ここさえクリアできればシンプルさゆえにそこまで壊れやすいカメラというイメージはありません。今まで修理してきたSVに関しましても修理不能となったケースは素人分解でぐちゃぐちゃになっていた1台のみだと思いますので、普通に使われていたものに関しましては問題なくご使用いただけると思います。
少しご自身のSVに不安がある方は一度点検からでもよろしいですのでカメラの調子を見てあげてもいいのではないかと思います。
お気軽にお問い合わせください。
納期

納期に関しましては現在ご依頼いただいています台数によって変動します。基本的には2か月程度と考えていただければと思います。入念なチェックを心がけていますので納期は多めに頂戴しております。
お客様のカメラをいい状態に戻すには多くの工程を丁寧に行う必要があります。オイルを入れ替えても測定数値が時間が経つにつれて変わっていくことがあります。
なるべく精度がしっかりと出たカメラをお客様には使っていただきたいので、適切なカメラ修理を行うためにも早く直してほしいといったご要望には答えられない場合がございます。ご了承ください。
あまりフィルムカメラを直す機会というのはないと思います。丁寧に時間をかけてしっかり修理を行う1/1で修理してみませんか?
修理料金、お見積り
修理料金は個体によって様々ですので、可能な限りお客様から状態をヒアリングしたうえでお見積りをさせていただきたく思います。概算見積りが本見積もりとの間に大きな差が出ないように概算見積りを出すようには心がけております。
修理には時間をかけ丁寧に、コストパフォーマンスの高い修理を心がけております。
お気軽に下記LINEやお見積フォームよりご連絡ください。お見積りは無料です。

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repairer ハヤシ ショウタ