Nikon(ニコン) FE の修理をお考えの方へ【修理内容、直るかどうか、お見積りまで】

for you
・Nikon FEの修理を考えている方
・Nikon FEのどんな修理をするか気になる方
・今持っているNikon FEの調子が悪いという方
こんにちは
京都のフィルムカメラ修理店1/1 filmcamera service 修理者のハヤシ ショウタです。
今回はNikon FEの修理についてです。
初めてフィルム一眼を使いたいという方お勧めを聞かれたらにはFEを進める気がします。
オート、マニュアル共に使えて持ち運びにもいいくらいの大きさ、軽さ。
1978年4月に発売という事は今年2025年4月で47年も前のモデルになるんですね。なんだか最近はNikonではFやF2の修理が多く、FEはかなり最近のモデルのように錯覚していました。
では本題にはいります。
目次
Nikon FEの状態

今回の修理といたしましてはミラーアップという事でご連絡いただきました。
ミラーアップと聞いておそらくは電気系の問題かなと思っておりましたが、現物を確認してみると通電は問題なく、機械的な問題でした。
各部確認するためにシャッターユニットまで取り外し、各部を確認していきます。
Nikon FEのよくある修理箇所
高速シャッター
最高速の精度が悪い
シャッター
幕速がばらつく
オート
精度不良
光線漏れ
モルトの劣化による光線漏れ
露出計
精度不良
ファインダー汚れ
汚れやカビなどファインダーからの視界が悪い
巻き上げ
スムーズではない、巻き上げてもレバーが戻らない
オイル切れ
フィルム未装填時でも巻き上げが重い、動作時の異音など
どのような修理を行うか

今回の症状から
- シャッター調整
- 露出計調整
- 巻き上げ修理
- 各部清掃、注油
- ファインダー清掃
等を行っていきます。
内部の動作不良を確認しましたので、分解可能な箇所に関しましては分解し、清掃、注油、グリスアップにて巻き上げの不良はクリアしました。
シャッターに関しましては今回大きな不具合はなく、シャッター羽根の分解清掃などは必要ありませんでした。
露出計はずれが生じていましたので、できる限り正確に調整いたしました。
オートに関しましてもずれが出ていましたので調整し、ご使用いただけるレベルまでに調整いたしました。
巻き上げの戻りが悪く巻き上げユニットの分解を行い、清掃、注油にてご対応させていただきました。
内部のモルトプレーンは全修理者によって取り除かれていましたので貼り直しを行い、光線漏れがないように対応いたしました。(清掃だけ行ったというようなボディでした。こういう外観だけ綺麗にしてオークションに流すのやめてくれないかな…次使う人がかわいそう。)
モルトプレーンの交換限定修理を除いて基本的には全点検修理という形で修理をさせていただきます。部分修理を希望されるお客様もいらっしゃいますが、古くなったフィルムカメラは一部を直してもまた別の場所が動かなくなったりすることが多々あります。
一度直したのにもかかわらずまた修理か。となるとそのカメラに対してどことなくマイナスイメージを抱かれるかと思います。そうならないように1/1では全点検修理を基本としております。
Nikon FEは直るの?

Nikon FEは露出計以外に関しましては直ってくれるケースが多いです。
調整で何とかいい値までは持っていきますが、基板などの状態によっては適正値まで調整することが難しい個体もございます。
シャッターのトラブルに関しましてもシャッター羽根の分解までご対応させていただきます。
時々見かけますが、シャッター羽根を指で誤って触ってしまったことによる羽根の変形などに関しましてはユニット交換などのご対応とさせていただきますので修理代金は高くなります。
製造から年月が経ったカメラを修理いたしますので、新品同様の精度が出るかといいますとそれは難しい場合があります。パーツが破損している場合は中古品からの移植となりますので、完璧な精度の保証はできません。
綺麗にに写真が撮れる状態に直すという修理を行っていきます。残念ながらパーツが手に入らない場合や精度が全くでない場合はご返品するという事もございます。その旨ご理解いただきますようお願い申し上げます。
修理人のひとこと
今回のカメラは私がお世話になっている方のFEでした。
初めて買われたフィルムカメラがFEだったようで、最近オークションで久々に買われた個体がこちらでした。ですがすぐに使えなくなり、修理のご連絡をいただきました。
内部は開けられた形跡はなく、清掃だけはしているので外観、ファインダー共に綺麗な状態でした。
多分こういった綺麗に見えるカメラはどんどん増えていて、こうして次使われる方がガッカリさせることも増えているのでしょう。
こんな売り方している人は自分のやっていることには責任を持ってほしいものですね。
少しご自身のFEに不安がある方は一度点検からでもよろしいですのでカメラの調子を見てあげてもいいのではないかと思います。
お気軽にお問い合わせください。
納期

納期に関しましては現在ご依頼いただいています台数によって変動します。基本的には2か月程度と考えていただければと思います。入念なチェックを心がけていますので納期は多めに頂戴しております。
お客様のカメラをいい状態に戻すには多くの工程を丁寧に行う必要があります。オイルを入れ替えても測定数値が時間が経つにつれて変わっていくことがあります。
なるべく精度がしっかりと出たカメラをお客様には使っていただきたいので、適切なカメラ修理を行うためにも早く直してほしいといったご要望には答えられない場合がございます。ご了承ください。
あまりフィルムカメラを直す機会というのはないと思います。丁寧に時間をかけてしっかり修理を行う1/1で修理してみませんか?
修理料金、お見積り
修理料金は個体によって様々ですので、可能な限りお客様から状態をヒアリングしたうえでお見積りをさせていただきたく思います。概算見積りが本見積もりとの間に大きな差が出ないように概算見積りを出すようには心がけております。
修理には時間をかけ丁寧に、コストパフォーマンスの高い修理を心がけております。
お気軽に下記LINEやお見積フォームよりご連絡ください。お見積りは無料です。

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repairer ハヤシ ショウタ