ミノルタ repo【修理内容や直るかどうか、お見積もりまで】
1/1 filmcamera service 修理者のハヤシ ショウタです。
今回はミノルタ repoを修理させていただきました。
私は個人的にこのシャッターが好きです。しっかりとメンテナンスすればしっかりと答えてくれるそんなユニットではないかなと思っています。
目次
カメラの状態
今回のrepoは状態としてはレンズに汚れがあり、露出計は動いているものの適正な値を指しておらず、それに加えシャッター、絞りの両羽根がオイルが回ったことによる動作不良を起こしていました。現状では使えない状態でしたので、可能な限りの処置をしていきます。
行っていく修理としましては基本的な全点検修理となります。
- スロー不具合
- モルトプレーンの劣化
- レンズ汚れ、カビ
- ファインダー汚れ、カビ
- メーターのズレ
- 羽根の粘り
- ヘリコイドのグリス抜け
上記が主な修理箇所でした。
どのような修理を行うか
今回の症状から
- モルトプレーン貼り替え(内部、フィルム室)
- 各部グリスアップ
- ファインダー清掃
- 各部注油
- ピント調整
- ヘリコイドグリス交換
- レンズ清掃
- スロー、セルフ取り外し清掃、注油
- シャッター羽根分解清掃
- 絞り羽根分解清掃
- メーター、オート調整
- 外観、フィルム室清掃
等を行っていきます。
シャッター、絞りの羽根に付着していたオイルもしっかりと取り除き軽い力で動くようになりました。オイルが今後も回ってこないようになるめく適切な量の注油を心がけました。
スローガバナーは取り外し、洗浄を行いその後注油しています。シャッターは分解前に比べて見違えるほどスムーズに動いています。
ファインダー、レンズ共にカビやうす曇りがあり、できる限りの清掃を行いました。清掃前はぼんやりとしていた視界も見やすくなってくれました。
オートの調整に関しましてはフォーカシングリングのLVに合わすのではなく、このシャッターにメーターを合わすように調整していますので、外付けの露出計とは1段ほど違いますが、露出はしっかりと出るように調整いたしました。
repoはセレンがダメな個体も多いですが、シャッターなどの精度はとてもよく安心して使えるカメラだなという印象があります。repo、いいコンパクトカメラです。 たくさん使ってあげてくださいね。
良いフィルムカメラライフを。
モルトプレーンの交換限定修理を除いて基本的には全点検修理という形で修理をさせていただきます。部分修理を希望されるお客様もいらっしゃいますが、古くなったフィルムカメラは一部を直してもまた別の場所が動かなくなったりすることが多々あります。
一度直したのにもかかわらずまた修理か。となるとそのカメラに対してどことなくマイナスイメージを抱かれるかと思います。そうならないように1/1では全点検修理を基本としております。
ミノルタ repoは直るの?
ミノルタ repoは基本的には修理が修理可能な機種ですが、セレンの不調が確認された場合はセレンの交換に別個体からの移植という形をとらせていただき、修理をいたします。(その際は少し余分にお時間をいただくケースがあります。)
レンズも曇っているものが多いような気がしますが、できる限りの清掃でご対応させていただきます。
SEIKO製シャッターはとても精度が良いイメージがあります。ご依頼いただきましたお客様の好みに応じてヘリコイド重みも変更することも可能です。
オートの調整に関しましてはフォーカシングリングのLVに合わすのではなく、このシャッターにメーターを合わすように調整していますので、外付けの露出計とは1段ほど違いますが、露出はしっかりと出るように調整いたしました。
不調のrepo、メンテしていないrepoのご依頼、ご相談お待ちしています。
製造から年月が経ったカメラを修理いたしますので、新品同様の精度が出るかといいますとそれは難しい場合があります。パーツが破損している場合は中古品からの移植となりますので、完璧な精度の保証はできません。綺麗にに写真が撮れる状態に直すという修理を行っていきます。
残念ながらパーツが手に入らない場合や精度が全くでない場合はご返品するという事もございます。その旨ご理解いただきますようお願い申し上げます。
修理人のひとこと
repoはセレンがダメな個体も多いですが、シャッターなどの精度はとてもよく安心して使えるカメラだなという印象があります。
セレンは動かないけれど、外付けの露出計(LVを測れるもの)を使用して使う事もできます。そのためメーターは使わないけれどカメラとして動くように調整してほしいというご依頼も対応できます。
repo、いいコンパクトカメラです。たくさん使ってあげてくださいね。
良いフィルムカメラライフを。
納期
納期に関しましては現在ご依頼いただいています台数によって変動します。基本的には1~2か月程度と考えていただければと思います。入念なチェックを心がけていますので納期は多めに頂戴しております。
お客様のカメラをいい状態に戻すには多くの工程を丁寧に行う必要があります。オイルを入れ替えても測定数値が時間が経つにつれて変わっていくことがあります。
なるべく精度がしっかりと出たカメラをお客様には使っていただきたいので、適切なカメラ修理を行うためにも早く直してほしいといったご要望には答えられない場合がございます。ご了承ください。
あまりフィルムカメラを直す機会というのはないと思います。丁寧に時間をかけてしっかり修理を行う1/1で修理してみませんか?
修理料金、お見積り
修理料金は個体によって様々ですので、可能な限りお客様から状態をヒアリングしたうえでお見積りをさせていただきたく思います。概算見積りが本見積もりとの間に大きな差が出ないように概算見積りを出すようには心がけております。
修理には時間をかけ丁寧に、コストパフォーマンスの高い修理を心がけております。
お気軽に下記お見積フォームよりご連絡ください。お見積りは無料です。LINEやメールからもお受付しております。
大切なカメラを安心してお預けしていただくために
大切なカメラをお預けいただくにはお客様にご安心いただき、ご納得いただいたうえで修理をしていただくべきかと思います。そこで1/1のご安心していただけるポイントを紹介いたします。
修理後90日間自然故障に対応
1/1で修理いただいたお客様には90日間の自然故障にご対応いたします!修理後は余裕をもって保証期間内にテスト撮影をされることをお勧めいたします。
※自然故障のみになりますので、水没、落下、正規の使い方から逸脱した使い方などは対象外となりますのでご注意ください。
※調整では制度が出ないため別途部品が必要になる場合は別途部品代が必要となります。
カメラメーカーで使用されていた測定機による点検、調整
せっかく修理をしたものの動くようになったもののどことなくシャッタースピードやメーターがずれているような?
そんなことがないように大手カメラメーカーが製造時に使用していた京立電機株式会社製のカメラテスターEF-5RPを用いてお客様のカメラをチェック、調整を行います。
レンズのピント調整にはパール光学工業株式会社製コリメーターを使用いたします。
別途代金をいただけますと可能ですが、基本的にはフィルムを入れての撮影テストは行いませんので、ご了承ください。
これまでの経歴
1/1はまだ新しいフィルムカメラ修理店ではありますが、メーカー認定の東京カメラサービスでの技術習得を経て開業しております。年間100台以上をコンスタントにこなしておりますので少しでもご安心いただければと思います。
最近は修理をしながらどの程度まで修理をしていくか考えるときに”自分がこのカメラを欲しくなるように修理する”という事を基準としています。そこそこの出来上がりの商品ではなく、修理者がこのカメラなら手元に置いておきたいなと思う程度まで修理を行っていくように努力しています。
あなたのカメラの持つポテンシャルを最大限発揮できるように私の技術を使っていければと思っています。
修理するにはどうすればいいの?
1/1で修理をしていただくには郵送にてカメラをお送りいただく必要がございます。
【お送り先】
〒606-0043
京都府京都市左京区上高野古川町14ツジハウス313
1/1 filmcamera service ハヤシ ショウタ 宛
簡単な手順
- カメラを梱包するし、上記住所へお送りいただく(お客様)
- 到着→状態確認→本見積(1/1)
- 本見積確認後の修理をするかどうかのご判断(お客様)
- (進行の場合)修理開始(1/1)
皆様からのご依頼お待ちしております。
1/1
repairer ハヤシ ショウタ