修理をしたから見える世界がある。
修理をしたから見える世界がある。
と僕は思っている。

それは単にファインダーが綺麗になったからとか、直ってまた使えるようになったとかそういう合理的な話ではなく、修理を経てより”自分のモノ”になる感覚。

修理人がこんなこと言うと自分の商売の為に修理をさせようとしているように映るかもしれないが、僕は修理人である前にモノを大切にするのが好きな人間なのだ。

モノはいろいろな経験を経て”自分のモノ”になっていく。

そして、更にいろいろな経験を経て”大切なモノ”になっていく。

別に大切にするつもりがないのであれば大切にしなくてもいい。それはあなたの自由で、僕に決める権利など1ミリもない。

でも、モノを大切にする人が少しでも増えればいいなと心の底から思っている。何かを大切にするというのは人間の美しい営みの一つではないだろうか。

そう思うのは僕だけだろうか?
fin
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